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文献詳細

雑誌文献

病院74巻6号

2015年06月発行

連載 アーキテクチャー×マネジメント・6

NTT東日本 関東病院

著者: 宇田淳1

所属機関: 1広島国際大学医療経営学部医療経営学科

ページ範囲:P.390 - P.393

文献概要

■はじめに
 都心にありながら静かな環境の中に立つNTT東日本関東病院(以下,関東病院)の前身は,1951年に設立された関東逓信病院である.1999年,日本電信電話株式会社の再編により,病院名を現在のNTT東日本 関東病院へと改称している.患者中心の高度医療を提供する21世紀に相応しい,「人にやさしい病院」「高度医療の提供をサポートする病院」「効率的運営を可能とする病院」を設計コンセプトに,1997年に新棟の建替工事に着工し,2000年12月に新病院が完成した.また,「世界に冠たるマルティメディア病院」を目指し,新病院は完全なフィルム・ペーパーレスの電子カルテシステムKHIS 21(Kanto Hospital Information System 21世紀)を備え,21 世紀のユビキタス社会(“いつでも,どこでも,だれとでも”の時空自在の情報時代)における医療の提供を目指した1).診療支援から経営管理に至るまで最新の病院システムを実現した,合理的で人にやさしい病院として,医療福祉建築賞2002を受けている(図1).
 本稿では,病院情報システムについては,他の文献に委ねることとして,新病院完成から15年,成長と変化の中,医療安全や質の向上,患者サービスの向上についての取り組みを紹介する.

参考文献

1)鳥谷聡:ブロードバンド・ユビキタス時代に向かう病院─NTT東日本病院からはじまること.医療福祉建築No.148,2005
2)福井次矢,ほか:座談会“JCI”に学ぶ,これからの病院医療.週刊医学界新聞,No.3004,2012
3)GS1ヘルスケアジャパン協議会 www.dsri.jp/gshealth/gs04/gs04_1.html(URL最終確認2015年4月20日)
4)小柄裕子:GS1識別による病院資産管理の新たな挑戦.流通とシステム,No.154,2013

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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