病院74巻6号

2015年06月発行

特集 経済学からみたこれからの医療

医療における質・効率性・公平性の向上を目指して

著者： 今中雄一¹

所属機関： ¹京都大学大学院医学研究科社会健康医学系専攻医療経済学分野

ページ範囲：P.403 - P.409

文献概要

●医療・介護の財源が逼迫する中で，限られた資源，財源のもとで医療・介護を守るためには，データをうまく使って議論をしなければならない．
●ただし，医療の質・効率性・公平性の向上を実現するためにはデータだけでは不十分であり，それをどのように具体化していくかが重要である．
●2015年より策定が始まる地域医療構想の時代において，各ステークホルダーが協働して新しい社会システムをつくっていくことが求められている．

参考文献

1）P.F.ドラッカー（著），上田惇生（訳）：ドラッカー名著集13 マネジメント［上］─課題，責任，実践．p401，ダイヤモンド社，2008

2）今中雄一：健康関連データベースの構造化と連結─戦略的な医療保健福祉システム構築へ向けて．海外社会保障研究 133: 18-26, 2000

3）小中学生に対する脳卒中啓発手法の確立に関する研究． http://kintenka.stroke-ncvc.jp/index.html（URL最終確認2015.4.30）

4）認知症サポーターキャラバン． http://www.caravanmate.com/（URL最終確認2015.4.30）