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文献詳細

雑誌文献

病院74巻6号

2015年06月発行

連載 Current Issue

早期離床をはじめとするリハビリテーションの可能性

著者: 松尾耕一1 讃井將満2

所属機関: 1新東京病院集中治療部 2自治医科大学附属さいたま医療センター麻酔科・集中治療部

ページ範囲:P.442 - P.443

文献概要

 重症患者は安静にしているべきである,というのは今や昔の考え方であり,最近ではたとえ集中治療室に入室している患者でも可能な限り早期に離床を行うことが主流となっている.
 安静臥床にしていることは,酸素消費量やエネルギー必要量を減らし,疼痛が軽減するなどのメリットがある一方で,廃用性萎縮の増悪,褥瘡や深部静脈血栓症の発生のほか,せん妄や肺炎を増加させ,結果的には人工呼吸器装着期間や入院期間を延長するとされる.

参考文献

1)Gustafsson UO, et al:Adherence to the enhanced recovery after surgery protocol and outcomes after colorectal cancer surgery. Arch Surg 146(5):571-577, 2011
2)Vasilevskis EE, et al:Reducing iatrogenic risks:ICU-acquired delirium and weakenss-crossing the quality chasm. Chest 138(5):1224-1233, 2010
3)Balas MC, et al:Effectiveness and safety of the awakening and breathing coordinateon, delirium monitoring/management, and early exercise/mobility bundle. Crit Care Med 42(5):1024-1036, 2014
4)脳卒中合同ガイドライン委員会:脳卒中治療ガイドライン2009 http://www.jsts.gr.jp/jss08.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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