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文献詳細

雑誌文献

病院75巻1号

2016年01月発行

文献概要

実践報告

地域医療構想に対する自主的な協議の場の設置

著者: 井出博生1 小川真司1 土井俊祐1 竹内公一1 木暮みどり1 葛田衣重1 加瀬千鶴1 藤田伸輔1

所属機関: 1千葉大学医学部附属病院地域医療連携部

ページ範囲:P.50 - P.53

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要旨
 地域医療構想の検討が各地で始まっている.千葉県では2015年8月末までに9構想区域のうち4区域で会議が開催され,今年度中に構想が策定される.病床の削減と機能分化は病院にとって厳しく,地域医療構想に対応するために,①病院同士の自主的な協議の場の設置,②地域内での機能分化の推進,③早期転院のための体制構築,といった対策が必要であると考えた.千葉大学医学部附属病院が主催する「千葉県地域連携の会」において構想区域内の48病院のうち100床以上の病床を有する28病院中23病院の病院長らが参加し,意見集約などのための会合を継続して開くことが合意された.並行して連携担当者の会議を開催し,早期転院の課題についても討議した.2025年に向けて課題ごとの協議が行われると思われるが,実質的な調整を行うためには当事者が自主的に組織を作り,取り組む必要がある.

参考文献

1)井出博生,土井俊祐,小林美亜,他:入院受療率のトレンドとアクセス性を考慮した必要病床数の推計.社会保険旬報 2613:14-21,2015

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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