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実践報告
地域医療構想に対する自主的な協議の場の設置
著者: 井出博生1 小川真司1 土井俊祐1 竹内公一1 木暮みどり1 葛田衣重1 加瀬千鶴1 藤田伸輔1
所属機関: 1千葉大学医学部附属病院地域医療連携部
ページ範囲:P.50 - P.53
文献購入ページに移動地域医療構想の検討が各地で始まっている.千葉県では2015年8月末までに9構想区域のうち4区域で会議が開催され,今年度中に構想が策定される.病床の削減と機能分化は病院にとって厳しく,地域医療構想に対応するために,①病院同士の自主的な協議の場の設置,②地域内での機能分化の推進,③早期転院のための体制構築,といった対策が必要であると考えた.千葉大学医学部附属病院が主催する「千葉県地域連携の会」において構想区域内の48病院のうち100床以上の病床を有する28病院中23病院の病院長らが参加し,意見集約などのための会合を継続して開くことが合意された.並行して連携担当者の会議を開催し,早期転院の課題についても討議した.2025年に向けて課題ごとの協議が行われると思われるが,実質的な調整を行うためには当事者が自主的に組織を作り,取り組む必要がある.
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