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文献詳細

雑誌文献

病院75巻10号

2016年10月発行

文献概要

特集 地域医療構想時代の救急医療

総合診療医が担う救急医療

著者: 箕輪良行1

所属機関: 1JCHO東京高輪病院

ページ範囲:P.777 - P.782

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●専門医制度で新設される総合診療専門医は少数にとどまり,2025年対応には十分でない.近い領域である内科専門医は病院内医療に携わる比重が大きいが,ともにタッグを組んで急増が必至の肺炎,脳血管障害,圧迫骨折といった救急疾患マネジメントにあたることになる.
●地域医療構想で地域包括ケアの最も現実的な担い手は当面,日本医師会のかかりつけ医となるであろう.なぜならば専門医制度は時代の大きな要請であり,かかりつけ医は診療報酬制度のもとでの仕組みであり全く別物だからである.

参考文献

1)箕輪良行:救急医療と臨床研修.日本医事新報4505号(2010年9月18日)
2)松田晋哉:地域医療構想調整会議で使用されるデータの解釈.病院 74:590-597,2015
3)特集 新専門医制度でジェネラリストをめざすには─内科と総合診療,どちらを選ぶ? 週刊医学界新聞 3182号(2016年7月11日)
4)橋本佳子:日本内科学会,2017年度は現行の専門医制度─「認定内科医,総合内科専門医」試験,2020年度までは継続.レポート2016年7月30日(土)配信 m3.com https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/446024/(2016年8月1日閲覧)
5)橋本佳子:「医師の目標値」,地域別に医療計画で設定へ─診療科別,医師の年齢構成なども加味し検討.レポート2016年7月16日(土)m3.com https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/442105/(2016年8月1日閲覧)
6)箕輪良行:新しい専門医制度の意義と予想される影響.病院 74:134-138,2015
7)箕輪良行:新しい専門医への期待と地域枠制度,医局に関する問題.社会保険旬報 2634:12-18,2016
8)箕輪良行:機構専門医が誕生する2017年世代を迎えるもの【下】 レジデントノート 17:1996-2001,2015
9)橋本佳子:「日本専門医機構のガバナンスを一新」,中川日医副会長─埼玉県医師会で講演,専門医と診療報酬との連動は否定.レポート2016年7月29日(金) m3.com https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/445790/(2016年8月1日閲覧)
10)川崎市消防局警防部指令課資料「介護にかかわる救急要請」平成22年3月
11)箕輪良行:ドクターカー緊急出動.新潮社,2004
12)山梨市立牧丘病院:災害救護に関わる医療関係者ミーティング─「初動」について情報を共有する─山梨県峡東保健福祉事務所地域保健防災研修会,2016年2月12日,山梨市役所
13)橋本佳子:“若月先生の精神”を石巻で実践─長純一・石巻市立病院開成仮診療所所長に聞く◆Vol.1,被災地支援と医師養成の両論で展開.2014年3月6日 m3.com https://www.m3.com/open/iryoIshin/article/193200/(2016年8月1日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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