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文献詳細

雑誌文献

病院75巻10号

2016年10月発行

特集 地域医療構想時代の救急医療

救急医学・医療の先駆性—救急医学・医療からみた地域医療構想の本質的意味

著者: 行岡哲男12

所属機関: 1日本救急医学会 2東京医科大学救急・災害医学

ページ範囲:P.783 - P.788

文献概要

●医療効率化への切実な社会・経済的要請が,地域医療構想の背景に存在する.
●臨床医学は,20世紀を通じ解剖学的区分により分化し,医療もこれに追従し分業化した.このシステムは単一臓器・単一疾患には都合がよいが,多臓器・多疾患の連携には不向きである.
●高齢化に伴う多臓器・多疾患のニーズ増大には,Patient Journeyに基づく医学・医療の分業と連携が効率化につながる.その方策として病床機能区分が概念化され,これが地域医療構想を生む動因である.
●救急医学の発想はPatient Journeyの急性期を担当するもので,Patient Journeyに基づく病床機能区分(=地域医療構想)に重なり,先駆性を持つ.

参考文献

1)竹田青嗣:哲学は資本主義を変えられるか.pp136-142,角川ソフィア文庫,2016
2)財務省:日本の財政関係資料(平成28年2月).p3,2015 http://www.mof.go.jp/budget/fiscal_condition/related_data/201602_all.pdf(2016年8月1日閲覧)
3)アダム・スミス(著),大河内一男(監訳):国富論I.pp9-23,中公文庫,1978
4)行岡哲男:救急科専門医育成への取組みについて;代表理事からのメッセージ.日本救急医学会,2016 http://www.jaam.jp/html/info/2016/pdf/info-20160623.pdf(2016年8月1日閲覧)
5)行岡哲男:救急科専門医育成への取組みについて;代表理事からのメッセージ その2.日本救急医学会,2016 http://www.jaam.jp/html/info/2016/pdf/info-20160630.pdf(2016年8月1日閲覧)
6)行岡哲男:救急科専門医育成への取組みについて;代表理事からのメッセージ その3.日本救急医学会,2016 http://www.jaam.jp/html/info/2016/pdf/info-20160721.pdf(2016年8月1日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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