文献詳細
特集 地域医療構想時代の救急医療
救急医学・医療の先駆性—救急医学・医療からみた地域医療構想の本質的意味
著者: 行岡哲男12
所属機関: 1日本救急医学会 2東京医科大学救急・災害医学
ページ範囲:P.783 - P.788
文献概要
●臨床医学は,20世紀を通じ解剖学的区分により分化し,医療もこれに追従し分業化した.このシステムは単一臓器・単一疾患には都合がよいが,多臓器・多疾患の連携には不向きである.
●高齢化に伴う多臓器・多疾患のニーズ増大には,Patient Journeyに基づく医学・医療の分業と連携が効率化につながる.その方策として病床機能区分が概念化され,これが地域医療構想を生む動因である.
●救急医学の発想はPatient Journeyの急性期を担当するもので,Patient Journeyに基づく病床機能区分(=地域医療構想)に重なり,先駆性を持つ.
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