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特集 国民健康保険制度の組織改革が病院に何をもたらすか
国民健康保険の組織改革の意義と医療・医療保険制度にもたらす影響
著者: 池上直己1
所属機関: 1慶應義塾大学
ページ範囲:P.178 - P.181
文献購入ページに移動●国民健康保険(国保)が都道府県単位に組織化されても市町村ごとに保険料と賦課方式は異なる.
●しかし,所得要因,年齢要因,アクセス要因などを考慮して決まっていた国からの助成は,都道府県に移管後は所得要因と年齢要因だけで規定されることになる.
●その結果,アクセスが悪かったために低かった郡部の保険料は上がる可能性が高く,加入者が反発するであろう.
●そこで知事として,アクセスの悪い郡部における医療環境を整備する必要に迫られよう.
●しかし,所得要因,年齢要因,アクセス要因などを考慮して決まっていた国からの助成は,都道府県に移管後は所得要因と年齢要因だけで規定されることになる.
●その結果,アクセスが悪かったために低かった郡部の保険料は上がる可能性が高く,加入者が反発するであろう.
●そこで知事として,アクセスの悪い郡部における医療環境を整備する必要に迫られよう.
参考文献
1)池上直己:医療・介護問題を読み解く.日本経済出版社,2014
2)池上直己:地域医療構想の現状と課題.社会保険旬報 2620:12-17,2015
3)島崎謙治:医療政策を問い直す-国民皆保険の将来.筑摩書房,2015
4)池上直己(編著)包括的で持続的な発展のためのユニバーサル・ヘルス・カバレッジ─日本からの教訓.日本国際交流センター,2014 http://www.jcie.or.jp/japan/pub/publst/1452.htm(無償ダウンロード可)
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