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文献詳細

雑誌文献

病院75巻6号

2016年06月発行

文献概要

特集 IPWの時代─チーム医療のための多職種間教育

多職種協働のための教育—IPEからTPEへ

著者: 伴信太郎1

所属機関: 1名古屋大学大学院医学系研究科総合医学専攻総合診療医学分野

ページ範囲:P.408 - P.412

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●「地域包括ケア」の多職種協働は,日本では既に長い歴史がある.しかし,それは限られた地域に限定されていて,卒前教育や卒後研修にもほとんど反映されてこなかった.
●医療専門職は生涯にわたって学習を続けていく必要がある.これからの多職種協働は,どこかに先例があるわけではない.そのために柔軟に思考し,日本の保健・医療制度に見合ったシステムを地域ごとに創造的に構築していかなければならない.
●多職種協働は,住民を巻き込んだものでないと継続性は維持できない.このようなcommunity-based transprofessional activityは日本が世界に発信すべき重要なモデルである.

参考文献

1)日本医学教育学会(監修),日本医学教育学会FD小委員会(編):医療プロフェッショナル ワークショップガイド.篠原出版新社,2008
2)Whitman NA, Schwenk TL(著),伴信太郎,佐野 潔(監訳):臨床の場で効果的に教える:「教育」というコミュニケーション.南山堂,2002
3)アニータ・ブラウン,デイビッド・アイザックス,ワールド・カフェ・コミュニティ(著),香取一昭,川口大輔(訳):ワールド・カフェ─カフェ的会話が未来を創る.ヒューマンバリュー,2007
4)伴信太郎:医療・福祉専門職のための“教育”ことはじめ.Medical Alliance 1:92-93, 170-172, 278-280, 390-392, 488-490, 2015
5)Frenk J, Chen L, Bhutta ZA, et al:Health professionals for a new century: transforming education to strengthen health systems in an interdependent world. Lancet 376(9756):1923-1958, 2010
6)伴信太郎(用語・翻訳監修):ヨーロッパにおける臨床技能教育─臨床技能訓練施設・地域に根ざした医学教育・チーム医療訓練病棟.〔薬の知識〕編集委員会(編):動きだした医学教育改革─良き臨床医を育てるために.pp68-123,ライフサイエンス出版,2001
7)山口昇:実録寝たきり老人ゼロ作戦;地域包括ケアシステムの構築をめざして─公立みつぎ総合病院45年の軌跡.ぎょうせい,2012

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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