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研究
Technology indexを用いた病院機能の総合評価
著者: 森田光治良1 康永秀生1 山名隼人1 野田龍也2 今村知明2
所属機関: 1東京大学大学院医学系研究科臨床疫学・経済学 2奈良県立医科大学健康政策医学講座
ページ範囲:P.527 - P.533
文献購入ページに移動[背景]医療機関の総合的機能を評価するストラクチャー指標としてDPC群分類や病床数などが用いられてきたが,病院機能を細部にわたって評価しているとはいえない.本研究では,個々の高度な医療技術・サービスを評点化し統合するtechnology indexを用いて機能を評価し,従来のストラクチャー指標と比較した.
[方法]2014年度の病床機能報告データからtechnology indexを算出し,technology indexとDPC群分類および病床数との比較を行った.
[結果]Technology indexは最小値0,最大値9.60,中央値0.65となった.Technology index中央値は,DPCⅠ群7.66,Ⅱ群6.67,Ⅲ群2.97,非DPC群0.14となり,4群間で有意差を認めた(p<0.001).一般病床のみの施設では,どの病床数群にもtechnology indexの高い施設が存在した.療養病床のみの施設においても,technology indexの高い施設は存在した.
[考察]Technology index はDPC群分類と有意な相関を認めたものの,非DPC群にも高いtechnology indexを有する施設が認められた.また,療養施設にも高いtechnology indexが認められ,病院機能分化が不十分である現状も示唆された.
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