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文献詳細

雑誌文献

病院75巻8号

2016年08月発行

文献概要

連載 アーキテクチャー×マネジメント・20

新潟市民病院

著者: 江川香奈1

所属機関: 1東京電機大学情報環境学部

ページ範囲:P.576 - P.581

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■はじめに
 新潟市民病院は,1973年に新潟市紫竹山に設立された,新潟市を開設者とする公立病院である.建物の老朽化が目立ってきたことと,さらなる医療の充実を図るため,鳥屋野潟南部に2007年に新築移転した(図1).病院の理念は,ウィリアム・オスラーの言葉を基にした「患者とともにある全人的医療」であり,特に救命救急,周産期医療,がん治療に重点を置いて運営されている.移転新築から現在までの約9年,地域の医療ニーズなどに対応するための改修や増築を重ね(図2,3),地域医療に主軸を置いた運営がされている.
 移転新築時の建物の概要と設計意図は本誌1)および,文献2, 3)に記載されている.本稿では,①病院が重点を置いて運営している救命救急・循環器病・脳卒中センター(以下,救命救急センター),総合周産期母子医療センターの現況,②機能に合わせてプランニングされた病棟の使用状況,③病院全体において,移転新築後に行われた増築・改修の経緯と内容(表1)についてまとめる.
 なお,本稿をまとめるにあたり,片柳憲雄院長と,設計時からこれまでの運営に携わっている広瀬保夫救命救急・循環器病・脳卒中センター長,永山善久総合周産期母子医療センター長,管理課の坂田一春課長補佐,および伊藤喜三郎建築研究所の江口紀子氏からお話を伺った.

参考文献

1)江口紀子:新潟市民病院.病院 67:368-374,2008
2)江口紀子:多様化する病室事例2─新潟市民病院.医療福祉建築 No. 182:11,2014
3)伊藤喜三郎建築研究所:新潟市民病院.医療福祉建築 No. 163:20-23,2014

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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