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特集 医師の働き方改革
医師の働き方と労働法—長時間労働の是正に向けて
著者: 水島郁子1
所属機関: 1大阪大学大学院高等司法研究科
ページ範囲:P.772 - P.776
文献購入ページに移動●病院と医師の契約の法形式にかかわらず,使用従属関係の下で労務提供がされている実態があれば,医師は労働基準法にいう労働者であり,労働基準法の労働時間規制が適用される.
●労働基準法の労働時間規制は当事者間の合意で排除できない.病院(使用者)は労働基準法を踏まえた就業規則の整備と雇用管理が必要である.
●働き方改革実行計画に基づき,長時間労働の是正が求められている.働き方を変えるには労働時間規制も重要であるが,「長時間労働は当たり前」との意識を改め,個々の医師の過重負荷を軽減する対応が必要である.
●労働基準法の労働時間規制は当事者間の合意で排除できない.病院(使用者)は労働基準法を踏まえた就業規則の整備と雇用管理が必要である.
●働き方改革実行計画に基づき,長時間労働の是正が求められている.働き方を変えるには労働時間規制も重要であるが,「長時間労働は当たり前」との意識を改め,個々の医師の過重負荷を軽減する対応が必要である.
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