病院76巻2号

2017年02月発行

特集 DPCの新展開

DPCを用いた医療評価

著者： 伏見清秀¹

所属機関： ¹東京医科歯科大学大学院医療政策情報学分野

ページ範囲：P.105 - P.108

文献概要

●DPCデータはDPC制度の維持・改善に用いられるのみならず，さまざまな医療評価への応用が進められているので，各病院でも積極的に活用するべきである．
●クオリティ・インディケーター（QI）を用いた医療の質評価では，早期リハビリテーション推進や抗菌薬適正使用などのガイドライン適合性を評価する多くのQIが利用されている．
●DPCデータを用いた経営の質の評価，地域での自院の役割の評価なども，医療提供体制の変化への自院の対応の方向性を知るための重要な情報源となる．

参考文献

1）平成28年度「DPC導入の影響評価に係る調査」実施説明資料 http://www.prrism.com/dpc/setumei_20160226.pdf（2016年12月2日閲覧）

2）平成27年度厚生労働科学研究「急性期，回復期を含む医療機能に応じた患者の病態評価と医療資源配分のあり方に関する研究（H27-政策-指定-009）」総括・分担研究報告書

3）伏見清秀：わが国における医療の質指標導入の意義について─国立病院機構の取り組みを中心に．病院 74：808-811，2015

4）国立病院機構臨床評価指標 https://www.hosp.go.jp/treatment/treatment_rinsyo.html（2016年12月2日閲覧）

5）Kuwabara H, Fushimi K, Matsuda S：Relationship between hospital volume and outcomes following primary percutaneous coronary intervention in patients with acute myocardial infarction. Circ J 75：1107-1112, 2011

6）伏見清秀：院内ビッグデータ分析による病院機能高度化．じほう，2016

7）平成27年度 第7回 診療報酬調査専門組織・DPC評価分科会 http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000104146.html（2016年12月2日閲覧）

7）課題解決型高度医療人材養成プログラム　PDCA医療クオリティ・マネージャー養成 http://www.tmd.ac.jp/koudoiryou_med/index.html（2016年12月2日閲覧）