文献詳細
文献概要
特集 備えよ常に! 病院のBCPを整備せよ
透析医療における災害対策
著者: 山川智之1
所属機関: 1仁真会白鷺病院
ページ範囲:P.435 - P.440
文献購入ページに移動●透析医療の災害対策は,日本透析医会の災害時情報ネットワークを中心とした高いレベルでの施設間および行政との情報共有がベースになっている.
●東日本大震災では,約1万人の透析患者が自施設での透析が受けられなくなったが,行政の協力による遠隔搬送などにより,患者が透析を受けることができない事態は避けられた.
●熊本地震では,福岡県への患者搬送を計画していたが,自衛隊などによる施設への給水により支援透析は熊本県内でほぼ完結した.
●東日本大震災では,約1万人の透析患者が自施設での透析が受けられなくなったが,行政の協力による遠隔搬送などにより,患者が透析を受けることができない事態は避けられた.
●熊本地震では,福岡県への患者搬送を計画していたが,自衛隊などによる施設への給水により支援透析は熊本県内でほぼ完結した.
参考文献
1)赤塚東司雄:第3章 透析室における基本的災害対策─1.総論.山川智之(編):経験に学ぶ透析医療の災害対策.pp66-70,医薬ジャーナル社,2015
2)日本透析医学会東日本大震災学術調査ワーキンググループ:東日本大震災学術調査報告書─災害時透析医療展開への提言─.日本透析医学会,2013
3)木村朋由,佐藤壽伸,田熊淑男:東日本大震災における透析最終拠点病院の対応.日本透析医会雑誌 26:433-436,2011
4)赤塚東司雄,山川智之,下條隆史,他:熊本地震の記録─全県透析施設に実施したアンケート調査から.日透析医会雑誌 31:547-568,2016
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