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文献詳細

雑誌文献

病院76巻8号

2017年08月発行

文献概要

特集 終末期と向き合う病院

地域におけるアドバンス・ケア・プランニングの進め方

著者: 西川満則12 三浦久幸34

所属機関: 1国立長寿医療研究センター緩和ケア診療部エンド・オブ・ライフケアチーム 2国立長寿医療研究センター在宅医療・地域連携診療部地域医療連携室 3国立長寿医療研究センター在宅連携医療部 4国立長寿医療研究センター在宅医療・地域連携診療部

ページ範囲:P.604 - P.608

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●地域包括ケアを担い終末期と向き合う病院において,本人の選択や本人・家族の心構えを支えるアドバンス・ケア・プランニング(ACP)がますます重要になってくる.地域でACPアライアンスを組み,病院内でACP導入の仕組みを作り,ACPトレーニングパッケージなどの教育プログラムを用いてACPファシリテーターを養成しつつ,患者のACPを地域でつなぐ意識が重要である.
●その結果,患者の意思が尊重され,残された遺族の気持ちのつらさが和らぎ,その恩恵を地域で享受できる.地域におけるACPの推進は,終末期医療と向き合う病院の未来像である.

参考文献

1)厚生労働科学特別研究事業報告書「人生の最終段階における医療にかかる相談員の研修プログラム案を作成する研究(H25-特別-指定-036)」H25年度総括・分担研究報告書.研究代表者 鳥羽研二,平成26年(2014)3月.
2)Karen D, Andrew DH, Michael CR, et al:The impact of advance care planning on end of life care in elderly patients:randomised controlled trial. BMJ 340:c1345, 2010
3)Brinkman-Stoppelenburg A, Rietjens JA, van der Heide A:The effects of advance care planning on end-of-life care:a systematic review. Palliat Med 28:1000-1025, 2014
4)Mary B, Edward R, Ellen M, et al:Decision aids for advance care planning:an overview of the state of the science. Ann Intern Med 161:408-418, 2014
5)Miura H, Kizawa Y, Bito S, et al:Benefits of the Japanese version of the advance care planning facilitators education program. Geriatr Gerontol Int 17:350-352, 2017

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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