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連載 医療と法の潮流を読む・4
医療と介護が協働する時代
著者: 和泉澤千恵1 宇都木伸2 三木知博3
所属機関: 1国立成育医療研究センター 臨床研究教育部生命倫理研究室 2東海大学 3武庫川女子大学薬学部
ページ範囲:P.710 - P.714
文献購入ページに移動医療提供施設に限らず,在宅をはじめ多様な場で生活を送る,医療と介護の双方を必要とする者が多くなってきている.これらの者に対して,誰が,どのように関わって,必要な医療や介護を提供するのかという課題が突きつけられている.
例えば,痰の吸引という医行為は,本来は医療職によって行われるべき行為である.ところが,家庭・教育・福祉の場において,これを家族が24時間担っており,その負担軽減が問題となっていた.このため,当面のやむを得ない措置として,ヘルパーや養護教諭など家族以外の非医療職が,一定の条件の下で例外的に痰の吸引を実施しているという実態があった注1.
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