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文献詳細

雑誌文献

病院77巻1号

2018年01月発行

文献概要

特集 病院は2035年の夢を見るか

生涯現役社会の構築に向けたテクノロジーや経済社会と医療の共闘

著者: 富原早夏1

所属機関: 1経済産業省 商務・サービスグループ ヘルスケア産業課

ページ範囲:P.30 - P.35

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●“人生100年時代”には,高齢者が緩やかに社会活動や経済活動に関わり続ける「生涯現役社会」という新たな経済社会システムへの転換が必要である.また,急激な少子高齢化に伴い疾患が生活とより密接になる中で,従来とは異なる対応が求められる.
●医療・介護の専門職が,経済社会のさまざまな主体(職場やコミュニティ,周辺産業)と連携し,ITなどの新たな技術を活用することにより,医療・介護の実力そのものを最大限引き出すことができる最適なパスにのせることができるのではないか.
●グローバルに見ても,治療と予防,健康管理・維持が一体不可分となり,医薬品・医療機器とその他IT・生活産業などの異分野融合も進展している.
●経済産業省では,100年を生ききるために,より早く適切なタイミングで健康や医療に投資する職場環境づくり(健康経営)を提唱する.健康経営やデータヘルスの議論を背景に,事業主や保険者を中心に予防・健康管理への投資に向けた注目が拡大している.また,今後増加する生活習慣関連疾患の重症化予防に向けて行動変容を促すIoTツールの開発支援などを実施している.

参考文献

1)WHO:World Health Report 2000 http://www.who.int/whr/2000/en/whr00_en.pdf?ua=1
2)厚生労働省:平成29年版高齢社会白書,図1-2-3-3「健康寿命と平均寿命の推移」(平成25年厚生労働省「簡易生命表」,「国民生活基礎調査」),2017 http://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2017/html/zenbun/s1_2_3.html
3)経済産業省:第6回次世代ヘルスケア産業協議会(平成29年4月28日)資料2「次世代ヘルスケア産業協議会の検討の進捗状況と「アクションプラン2017」について.2017 http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/shoujo/jisedai_healthcare/pdf/006_02_00.pdf
4)日本における認知症の高齢者人口の将来推計に関する研究.平成26年度厚生労働科学研究費補助金特別研究事業(研究代表者:九州大学・二宮利治),2014
5)わが国における認知症の経済的影響に関する研究(H25-認知症-一般-005).平成25-26年度厚生労働科学研究費補助金(認知症対策総合研究事業(研究代表者:佐渡充洋),2014.
6)厚生労働省:平成27年度国民医療費の概況.2015 http://www.mhlw.go.jp/toukei/saikin/hw/k-iryohi/15/index.html

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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