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特集 病院が直面する「すでに起こった未来」
超高齢社会に対応した医療機関を中核とするCCRCの展開
著者: 馬場園明1
所属機関: 1九州大学大学院医学研究院医療・経営管理学講座
ページ範囲:P.289 - P.293
文献購入ページに移動●超高齢化が進行し,社会保障制度の維持が憂慮されるなか,政府は,「地域包括ケアシステム」の構築を進めている.一方,医療機関と関係する有料老人ホームやサービス付き高齢者向け住宅などの高齢者住宅は増加してきたが,その多くは地域包括ケアで必要とされる機能を備えてはいない.
●筆者は,米国のCCRCにヒントを得て,複合拠点を中心として高齢者に生活支援・予防・医療・介護を統合した包括的なサービスを提供する「日本型CCRC」が地域包括システムの核となりうるとしてきた1).本稿では,医療機関が展開できる「日本型CCRC」の可能性について解説したい.
●筆者は,米国のCCRCにヒントを得て,複合拠点を中心として高齢者に生活支援・予防・医療・介護を統合した包括的なサービスを提供する「日本型CCRC」が地域包括システムの核となりうるとしてきた1).本稿では,医療機関が展開できる「日本型CCRC」の可能性について解説したい.
参考文献
1)馬場園明,窪田昌行:地域包括ケアを実現する高齢者健康コミュニティ.pp1-192,九州大学出版会,2014
2)地域包括ケア研究会:平成21年度老人保健健康増進等事業による研究報告書・地域包括ケア研究会報告書.2010
3)社会保障制度改革国民会議:社会保障制度改革国民会議 報告書 〜確かな社会保障を将来世代に伝えるための道筋〜.2013
4)窪田昌行,馬場園明:保健・医療・福祉を統合した米国の高齢者終身ケアコミュニティーの現状.公衆衛生59:560-565,1995
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