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連載 ケースレポート 地域医療構想と民間病院・24
台北市における病院を中心とした保健医療介護ネットワークによる地域包括ケアの推進
著者: 松田晋哉1
所属機関: 1産業医科大学公衆衛生学教室
ページ範囲:P.648 - P.652
文献購入ページに移動■はじめに
人口の高齢化とそれに伴う傷病構造の変化は,わが国のみならずアジア諸国共通の問題となっている.特に,わが国以上に急速に少子高齢化が進んでいる台湾や韓国では,わが国の医療保険制度や介護保険制度を参考に国民皆保険制度を確立し,さらにそれを発展させており,例えば医療情報のIT化やその活用体制など,現在ではわが国がこれらの国から学ぶべき点も多くなっている.
本稿では,少子高齢化に対応するために,柏プロジェクトなどわが国の地域包括ケアの先進事例を参考にし,病院を中心に地域包括ケアシステムの構築を積極的に進めている台湾の事例について紹介する.
人口の高齢化とそれに伴う傷病構造の変化は,わが国のみならずアジア諸国共通の問題となっている.特に,わが国以上に急速に少子高齢化が進んでいる台湾や韓国では,わが国の医療保険制度や介護保険制度を参考に国民皆保険制度を確立し,さらにそれを発展させており,例えば医療情報のIT化やその活用体制など,現在ではわが国がこれらの国から学ぶべき点も多くなっている.
本稿では,少子高齢化に対応するために,柏プロジェクトなどわが国の地域包括ケアの先進事例を参考にし,病院を中心に地域包括ケアシステムの構築を積極的に進めている台湾の事例について紹介する.
参考文献
1)片山 壽:父の背中の地域医療 「尾道方式」の真髄—カンファレンスがつくる地域包括ケアシステム.社会保険研究所,2010
2)松田晋哉:医療のなにが問題なのか:超高齢社会日本の医療モデル.勁草書房,2013
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