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特集 キャリアとして選ばれる地域病院
巻頭言
著者: 山田隆司1
所属機関: 1台東区立台東病院
ページ範囲:P.689 - P.689
文献購入ページに移動 超高齢社会が進み,全国各地で地域包括ケア体制の整備が重視されている.医療に関しては,単一の疾患に対する画一的で短期間のサービス提供でよかったこれまでの急性期中心の医療から,回復期・慢性期・終末期といった継続的かつ多くの障害や疾患を併せ持つ患者の在宅復帰までの個別的なきめ細かいサービス提供が求められるようになってきた.これからの医療者は,より幅広い健康問題に対応し,患者の生活背景を踏まえ,多職種と連携して適切な介入をすることが必須となる.個々の地域でそれぞれの地域ニーズに応えられる医療人をどう育成するかが喫緊の課題となっている.本特集では,地域で教えるという医療人育成の面で先駆的な仕事をしてこられた方々に執筆をお願いした.医師のキャリア形成の上で選ばれるような病院や地域となるための知恵を学びたい.
吉村論文では医学生の臨床実習をもっぱら地域の病院を活用することで職業人としての臨床医の育成に力点を置いた精力的な取り組みが報告されている.川本論文では長く地域病院に従事した立場から,地域でこそ教えられる地域包括ケア,在宅を含めた終末期ケアなどを教育・研修の中心として特徴付ける視点が述べられている.川島論文では地域病院で必要とされている病院総合医に求められる資質・技能・能力について述べられており,病院の方向性・期待を明確に若手医師に伝えることの重要性が説かれている.
吉村論文では医学生の臨床実習をもっぱら地域の病院を活用することで職業人としての臨床医の育成に力点を置いた精力的な取り組みが報告されている.川本論文では長く地域病院に従事した立場から,地域でこそ教えられる地域包括ケア,在宅を含めた終末期ケアなどを教育・研修の中心として特徴付ける視点が述べられている.川島論文では地域病院で必要とされている病院総合医に求められる資質・技能・能力について述べられており,病院の方向性・期待を明確に若手医師に伝えることの重要性が説かれている.
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