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連載 事例と財務から読み解く 地域に根差した中小病院の経営・11
一般財団法人岩手済生医会 中津川病院—地域のニーズに即した経営方針の転換による閉鎖の回避
著者: 関悠希1
所属機関: 1独立行政法人福祉医療機構 経営サポートセンター リサーチグループ リサーチチーム
ページ範囲:P.734 - P.738
文献購入ページに移動 岩手県盛岡市にある中津川病院(以下,同院)は慢性的な赤字が続いていた.その要因には低迷する病床利用率があり,年間平均で40%台となるときもあった.さらに,4年前には医師不在となる危機に直面するなど,一時は病院の存続も危ぶまれた.
そのような状況から一転,2017年度の平均病床利用率は85.3%と,収支はまだ赤字ではあるものの,大幅に改善した.業況改善の背景には大きな経営方針の転換がある.今回は閉鎖もやむを得ない状態から現在の状況に回復するまでの過程について,3つのステップに分けて見ていきたい.
そのような状況から一転,2017年度の平均病床利用率は85.3%と,収支はまだ赤字ではあるものの,大幅に改善した.業況改善の背景には大きな経営方針の転換がある.今回は閉鎖もやむを得ない状態から現在の状況に回復するまでの過程について,3つのステップに分けて見ていきたい.
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