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特集 平成の病院医療から次の時代へ
—田中論文へのコメント—病院における「働き方改革」の実現のために
著者: 三谷和歌子1
所属機関: 1田辺総合法律事務所
ページ範囲:P.45 - P.45
文献購入ページに移動 従来,病院は,国民の生命・健康を守ることを使命とし,患者を救うことを最優先に考え,一種の自己犠牲ともいうべき精神で,患者のリクエストには最大限応えてきた.反面,勤務医の労働環境についての配慮が不足していたと言わざるを得ず,勤務医の過重労働によって日本の良質で廉価な医療が支えられてきたといっても過言ではない.しかし,勤務医の長時間労働・過重労働は,もはや限界にきている.病院は,良質な医療の持続可能性の観点から,勤務医が「労働者」であることを意識して,勤務医の労働環境に留意することが求められるようになった.
そのために,まず,病院は,労働諸法令を正確に理解し,遵守する必要がある.医師は,高度な専門職として働き方の裁量が広く,自己研鑽の必要性も高く,また,活動時間と不活動時間がモザイク状に入り組んだ実態があり,労働時間の管理が難しいことは確かである.しかし,勤務医を過重労働から解放する方向性は忘れてはならない.
そのために,まず,病院は,労働諸法令を正確に理解し,遵守する必要がある.医師は,高度な専門職として働き方の裁量が広く,自己研鑽の必要性も高く,また,活動時間と不活動時間がモザイク状に入り組んだ実態があり,労働時間の管理が難しいことは確かである.しかし,勤務医を過重労働から解放する方向性は忘れてはならない.
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