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連載 多文化社会NIPPONの医療・16
外国人医療における「応召義務」問題
著者: 堀成美1
所属機関: 1国立国際医療研究センター国際診療部
ページ範囲:P.72 - P.73
文献購入ページに移動実は,国レベルでの検討の動きは,短期滞在の訪日客への対応が先行している.オリンピック/パラリンピックが目の前であり,各方面の合意や協力も得やすいので妥当な路線である.しかし,基盤となる地域医療としての整備がなければ,それらは脆弱なものになってしまう.医療通訳ひとつとっても,訪日客には有料で在住者は無料といった区別が可能なのか,診療報酬上の加算などは可能なのか.現場の負担を軽減する仕組みとセットでなければ,医療安全も脅かされるだろう.このような中で,「応召義務」についての問い合わせが増えている.
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