文献詳細
文献概要
特集 本格化する病院のアウトカム評価
巻頭言 フリーアクセス
著者: 松田晋哉1
所属機関: 1産業医科大学公衆衛生学教室
ページ範囲:P.879 - P.879
文献購入ページに移動谷澤論文で詳細に説明されているが,平成30年度診療報酬改定により,入院基本料は看護配置基準10:1,15:1,20:1の3区分となった.さらに,看護配置基準10:1の病棟では重症度,医療・看護必要度,回復期リハビリテーション病棟ではFIM利得や在宅復帰率,地域包括ケア病棟でも在宅復帰率による段階的評価が導入され,当該病棟が期待されている機能をどれだけ行っているかというアウトカム評価的な仕組みが診療報酬に導入された.宮井論文ではFIM利得によるアウトカム評価の意義が評価される一方で,クリームスキミングおよびデータの信頼性の問題点が指摘されている.これはアウトカムを診療報酬に紐づける上で,重要な課題である.
参考文献
掲載誌情報