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文献詳細

雑誌文献

病院78巻12号

2019年12月発行

文献概要

特集 本格化する病院のアウトカム評価

慢性期病院におけるアウトカム評価の意義と課題—新たな「慢性期指標」の導入とDPCデータの活用

著者: 矢野諭12

所属機関: 1一般社団法人日本慢性期医療協会「診療機能評価基準委員会」 2医療法人社団大和会多摩川病院

ページ範囲:P.903 - P.907

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●慢性期病院の担当領域は拡大し,多彩な診療機能の病棟を包括する.特に,「地域多機能型病院」として,救急機能を含む「急性期機能」を整備した「治療病棟化」が強く求められている.
●策定当時,適用病棟を主に医療・介護療養病棟に想定した日慢協の「慢性期医療のClinical Indicator(CI)」の内容では,もはや質評価に対応できなくなっている.
●慢性期病院も,アウトカム評価を含む慢性期医療における新たな「慢性期指標」の策定とともに,DPCデータを基盤とした「医療区分」に代わる「慢性期医療における新たな診療報酬体系」の構築を目指す.

参考文献

1)矢野諭,武久洋三:慢性期医療の臨床指標(Clinical Indicator)の導入と活用—慢性期医療における診療の質を測る.日医療病管理会誌48(2):23-33,2011
2)矢野諭:慢性期医療における臨床指標と総合機能評価—総合診療医に求められる「診療の質」.日本慢性期医療協会(編):総合診療医テキスト.pp114-124,中央法規出版,2016
3)矢野諭:慢性期病院における質向上の取り組み.病院74:824-828,2015
4)矢野諭:「慢性期DPC」をいかに構築するか—急性期から慢性期への連続性を維持する「共通言語」の活用.JMC107.24:2-10,2016
5)矢野諭:慢性期医療における「診療の質」を再考する—「慢性期指標」と「慢性期DPC」.JMC115. 26:32-42, 2018

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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