文献詳細
文献概要
特集 病院医療に専門医制度は貢献するか
医師を巡る諸問題を俯瞰して—医師の需給・偏在対策,働き方改革と専門医制度
著者: 武田俊彦1
所属機関: 1厚生労働省(前・医政局)
ページ範囲:P.100 - P.106
文献購入ページに移動●今回の医療法・医師法改正は,医師偏在対策を目的とする.3つの柱があり,「医師の少ない地域での勤務を促す環境整備」「都道府県における体制整備」「外来医療機能の不足・偏在等への対策」である.個人へのインセンティブ付けを基本とするとともに,全体として機能するシステムづくりを志向した.
●また,医師の働き方改革も大きな課題の一つである.検討会では,実態を把握し,データとエビデンスに基づく議論を心がけた.現在,議論は終盤だが,本稿では重要な論点を列挙した.
●専門医制度については,国民の視点に立ち,地域医療の確保,具体的には医師の地域偏在・診療科偏在の是正という社会の要請にどう応えるのか,医療は社会的共通資本であるという認識で議論を進めてほしい.
●また,医師の働き方改革も大きな課題の一つである.検討会では,実態を把握し,データとエビデンスに基づく議論を心がけた.現在,議論は終盤だが,本稿では重要な論点を列挙した.
●専門医制度については,国民の視点に立ち,地域医療の確保,具体的には医師の地域偏在・診療科偏在の是正という社会の要請にどう応えるのか,医療は社会的共通資本であるという認識で議論を進めてほしい.
参考文献
1)医師の働き方改革に関する検討会:医師の働き方改革に関する検討会 中間的な論点整理(平成30年2月27日) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000195362.pdf(2019年1月7日閲覧)
2)医師の働き方改革に関する検討会:医師の労働時間短縮に向けた緊急的な取組(平成30年2月27日) https://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-10801000-Iseikyoku-Soumuka/0000195363.pdf(2019年1月7日閲覧)
掲載誌情報