病院78巻2号

2019年02月発行

特集 病院医療に専門医制度は貢献するか

地域医療に貢献する総合診療医—求められる専門医制度

著者： 四方哲¹

所属機関： ¹三重県立一志病院

ページ範囲：P.118 - P.122

●地域医療とは，単に地域で医療サービスを提供するということではなく，地域包括ケアシステムの中で医療を行うことである．同システムを構築し推進できる総合診療医の養成が求められている．
●専門医制度は，社会に貢献する気概をもちながら自律的に研鑽を積み続ける態度，すなわち真のプロフェッショナリズムを修得できるものである必要がある．

参考文献

1）Toyabe S：Trend in geographic distribution of physicians in Japan. Int J Equity Health 8：5, 2009

2）日本プライマリ・ケア連合学会：総合診療専門医の6つのコアコンピテンシー推薦図書． http://www.primary-care.or.jp/book/index.html（2018年11月27日閲覧）

3）山田隆司：Interview Roger Neighbour先生-家庭医が国によって認められている英国の医療制度. 月刊地域医学　20：196-203, 2006

4）日本プライマリ・ケア連合学会：プライマリ・ケアとは（医療者向け）． http://www.primary-care.or.jp/paramedic/index.html（2018年11月27日閲覧）

5）日医on-line：新たな専門医の仕組みに懸念を表明し日本専門医機構及び基本診療領域を担う学会に6項目の実施を求める． https://www.med.or.jp/nichiionline/article/004478.html（2018年11月27日閲覧）

6）末永裕之：新専門医制度を顧みて．全自病協雑誌56：1616-1618，2017

7）手塚一男：医師とプロフェッショナルオートノミー． http://www.med.or.jp/doctor/member/kiso/k6.html（2018年11月27日閲覧）

8）松本正俊：医師の偏在に関する国際比較研究．医療と社会 21：97-106，2011

9）総務省：新公立病院改革ガイドライン． http://www.soumu.go.jp/main_content/000382135.pdf（2018年11月27日閲覧）

10）OECD：Reviews of Health Care Quality：Japan 2015. http://www.oecd.org/publications/oecd-reviews-of-health-care-quality-japan-2015-9789264225817-en.htm（2018年11月27日閲覧）

11）井伊雅子，関本美穂：日本のプライマリ・ケア制度の特徴と問題点．財務省財務総合研究所「フィナンシャル・レビュー」123（3）：6-63，2015

12）伊関友伸：自治体立・公的病院の存在意義はどこにあるのか？．全自病協雑誌 57：1700-1703，2018

13）四方哲：都道府県別の医療費と自宅死亡率の割合からみた過疎地域における公立病院の役割．2016． http://www.primary-care.or.jp/gmeeting/jpca2016/data/program/timetable02.pdf（2018年11月27日閲覧）

14）Newhouse JP：Geographic access to physician services. Annu Rev Public Health 11：207-230, 1990

15）Kobayashi Y, Takaki H： Geographic distribution of physicians in Japan. Lancet 340（8832）：1391-1393, 1992

16）Ukai T, Shikata S, Takeda H, et al：Evidence of surgical outcomes fluctuates over time：results from a cumulative meta-analysis of laparoscopic versus open appendectomy for acute appendicitis. BMC Gastroenterol 16：37, 2016