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特集 病院医療に専門医制度は貢献するか 【オピニオン】私たちの考える専門医制度 骨太の提案
医師の半分は総合診療専門医に
著者: 武久洋三1
所属機関: 1一般社団法人日本慢性期医療協会
ページ範囲:P.134 - P.134
文献購入ページに移動 新しい専門医制度は,基本19領域で合計8,378名の専攻医が採用され、2018年4月から始まった.しかし現在の医療環境は,昔から見ると大きく変化している.患者の大多数は高齢者である.高齢者の身体はいろいろな臓器の機能が低下してくる.1つの臓器の専門医というより,総合診療専門医の治療が必要である.
実は筆者は,実質最後のインターン生であった.そして筆者の息子が新研修医制度における最初の研修医である.この30年以上の間は,ほとんどの医学部卒業生は卒業直後より臓器別専門医集団ともいえる大学の医局に入局していた.現在,臨床現場で中心となっている医師は,まさに臓器別専門医である.2018年4月から始まった新制度においても,総合診療専門医を目指す医師は,他科に比べるとごく少数であった.やはり臓器別専門医の方がより評価されると思っているのかもしれない.
実は筆者は,実質最後のインターン生であった.そして筆者の息子が新研修医制度における最初の研修医である.この30年以上の間は,ほとんどの医学部卒業生は卒業直後より臓器別専門医集団ともいえる大学の医局に入局していた.現在,臨床現場で中心となっている医師は,まさに臓器別専門医である.2018年4月から始まった新制度においても,総合診療専門医を目指す医師は,他科に比べるとごく少数であった.やはり臓器別専門医の方がより評価されると思っているのかもしれない.
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