文献詳細
文献概要
連載 「働き方改革」時代の労務管理・14
—重要性を増すハラスメントリスク対策(前編)—ハラスメントの実体とパワーハラスメントの正しい理解
著者: 越本幸彦1 今枝史絵1
所属機関: 1弁護士法人御堂筋法律事務所
ページ範囲:P.529 - P.533
文献購入ページに移動「パワハラ」「セクハラ」「モラハラ」「マタハラ」「アルハラ」「ドクハラ」……昨今の世の中には,「〇〇ハラ」という言葉が溢れている.
厚生労働省の報告によれば,企業が従業員向けに開設している相談窓口(ハラスメントに限らない)における相談の上位は,パワーハラスメント(以下,パワハラ)に関するものがトップで実に32.4%を占め,セクシュアルハラスメント(以下,セクハラ)も,メンタルヘルス,賃金・労働時間などの勤労条件に次ぐ4番目に多い割合の14.5%を占め,過去3年間にパワハラを受けたと感じた経験を持つ従業員は,概ね3人に1人の割合で存在するとも言われているのが現状である注1.
掲載誌情報