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文献詳細

雑誌文献

病院79巻11号

2020年11月発行

文献概要

特集 医療経済からみた病院経営

病院経営者からみた医療経済—医療は社会にとってコストなのか

著者: 原祐一1

所属機関: 1原土井病院

ページ範囲:P.840 - P.843

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■はじめに
 「医療とは医学の社会的適用である」とは元日本医師会会長・武見太郎氏の言葉である.医学は全世界に普遍的な科学であるが,日々の医療は社会制度や経済的な要因に大きな影響を受ける.病院経営は医療の一部であり,医療制度や経済状況に大きく左右されることは多くの関係者の実感であろう.バブル崩壊後から日本の経済は低迷しているが,経済の低迷は医療の停滞に結び付く.さらに,今回の新型コロナウイルス感染症の拡大は,日本全体に皆保険が始まって以来の影響を与えているといっても過言ではない.
 本稿においては,病院経営と医療経済,最後に新型コロナウイルス感染症と今後の医療について触れたい.

参考文献

1)宇沢弘文:社会的共通資本.岩波新書,2000
2)郡司篤晃:医療システム研究ノート.丸善プラネット,1998
3)Newhouse JP:An iconoclastic view of health cost containment. Health Aff 16:152-171, 1993
4)日本医師会総合政策研究機構:新型コロナウイルス感染症の病院経営への影響—医師会病院の場合. https://www.jmari.med.or.jp/download/RE088.pdf(2020年8月17日閲覧)
5)日本医師会総合政策研究機構:医療関連データの国際比較—OECD Health Statistics 2019. https://www.jmari.med.or.jp/download/RE077.pdf(2020年8月17日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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