病院79巻4号

2020年04月発行

特集 グループ化する病院 【事例】

—医療法人清水会相生山病院—地域医療連携推進法人「尾三会」参加病院として

著者： 佐藤貴久¹

所属機関： ¹医療法人清水会相生山病院

ページ範囲：P.294 - P.297

●尾三会の趣旨は，幅広い医療人の育成による地域医療介護の質の向上を目指し，全国に誇れる未来型の医療介護連携モデルを地域住民のために作ることである．
●尾三会では大きく9つの取り組みがなされ，藤田医科大学病院の献身的な対応のおかげで参加法人にはメリットがある．ただし，機能分化を行っていないため，連携体制に大きな変化がないとの声もある．
●将来，地域医療連携推進法人は生き残りをかけて闘う運命共同体となる可能性がある．

参考文献

1）愛知県：第7期愛知県高齢者健康福祉計画の基本的な考え方（2018年6月5日） https://www.pref.aichi.jp/uploaded/life/182424_400171_misc.pdf（2020年1月30日確認）

2）二木立：地域包括ケアと医療・ソーシャルワーク．pp32-34，勁草書房，2019

3）松田紘一郎：Q and A 地域医療連携推進法人の実務．pp22-25，中央経済社，2017

4）厚生労働省：地域医療連携推進法人について．医政発0217第16号（平成29年2月17日） https://www.mhlw.go.jp/file/06-Seisakujouhou-10800000-Iseikyoku/0000080739_16.pdf（2020年1月30日確認）

5）石川雅俊，高橋泰：「二次医療圏データベース」の構築と二次医療圏の人口構造や医療資源供給による特性分析．日医療経営会誌7：75-82，2013

6）湯澤由紀夫：大学病院を中核とした地域医療連携推進法人「尾三会」の目指すもの．病院77：294-299，2018

7）佐藤美幸：地域医療連携推進法人制度導入の目的および期待する役割について．病院77：547-552，2018

8）Tyler LS, Cole SW, May JR, et al：ASHP Guideline on the Pharmacy and Therapeutics Committee and the Formulary System. Am J Health Syst Pharm 65：1272-1283, 2008