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文献詳細

雑誌文献

病院79巻8号

2020年08月発行

文献概要

特集 病院総合医を活かす

総合病院で活躍する病院総合医

著者: 石田岳史1

所属機関: 1社会医療法人さいたま市民医療センター

ページ範囲:P.595 - P.599

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●近年,患者や病院経営者は病院総合医の必要性を理解しつつあるが,いざ総合病院で総合診療を実践するとなると,既存の臓器別専門医との役割分担や院内ダブルスタンダードなどが障壁となり,二の足を踏むことがある.そこで,筆者らは病院総合医が輝ける救急総合診療科を創設し,内科診療部の中核に据えた.
●平常時はERと総合内科を担当するが,災害時には危機管理の中枢で活躍し,そして新型コロナウイルス感染症のようなパンデミック時には現場の陣頭指揮を執る.時代のニーズに合わせて,いち早く対応できる機動力こそが病院総合医の特徴といえよう.
●超高齢社会,ウィズコロナなど,社会情勢や価値観が激変する現在,フレキシブルに対応できる病院総合医は需要も高く,期待されている.

参考文献

1)坪井謙,石田岳史:整形外科手術における内科医の役割—高齢者の大腿骨頸部/転子部骨折で考える集学的アプローチ.Hospitalist 4:377-382,2016
2)Wachter RM, Goldman L:The emerging role of “hospitalists” in the American health care system. N Engl J Med 335:514-517, 1996
3)石田岳史,谷山大輔,矢吹拓,他:ポリファーマシー対策で目指す高価値医療.内科109:1002-1008,2020
4)White KL, Williams F, Greenberg B:The Ecology of Medical Care. N Engl J Med 265:885-892, 1961

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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