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文献詳細

雑誌文献

病院79巻8号

2020年08月発行

文献概要

特集 病院総合医を活かす

大学と地域で連携して育てる病院総合医

著者: 米田博輝1 加藤博之2

所属機関: 1弘前大学大学院医学研究科総合地域医療推進学講座 2弘前大学大学院医学研究科総合診療医学講座

ページ範囲:P.604 - P.608

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●総合診療医(病院総合医,地域の家庭医など)であっても,臓器別専門医であっても,患者や住民を癒し,幸せや尊厳を守ることを最も基本的な価値観とする点は,今も,そしてこれからも共通している.
●共通する価値観を守るため,総合診療を他分野と分断・区別する学問ではなく,あらゆる分野と連携するための方法論として扱うことが,大学の病院総合医としての大きな役割の一つである.
●医療崩壊が容易に起こりうるほどの危機的状況が迫る中で,「地に足の着いた」底力を備えた総合診療医を育成するための5つの原則を提案する.

参考文献

1)山本和利(編著),川畑秀伸,宮田靖志,木村眞司(共著):脱専門化医療.診断と治療社,2001
2)小田康友:卒前教育におけるPBLの現状と課題—問題解決能力養成における臨床実習前教育と臨床実習との架け橋となり得るか.日内会誌106:2523-2528,2017
3)加藤博之,大沢弘,大串和久:医学部医学科4年次臨床入門科目におけるKJ法を用いたワークショップ授業“How to survive BSL(Bed Side Learning)?”の教育的意義.21世紀教育フォーラム3:59-65,2008
4)加藤博之,中根明夫,上野伸哉,他:医学部医学科3年生に対するチュートリアル導入授業—「ラージクラス・チュートリアル」による試み.21世紀教育フォーラム4:17-26,2009
5)加藤博之,大沢弘:医学生に対する診断の思考過程教育におけるPOS診療録記載演習の意義.21世紀教育フォーラム5:31-37,2010
6)加藤博之,松谷秀哉,大沢弘:医学科1年次学生に対する,模擬患者によるコミュニケーション実習の試み.21世紀教育フォーラム6:31-39,2011
7)加藤博之,廣田和美,松谷秀哉,他:医学科2年次教育科目「地域医療入門」におけるワークショップ授業の教育効果.21世紀教育フォーラム7:37-44,2012
8)加藤博之,松谷秀哉,大沢弘,他:臨床実習開始時に行う「SD章(Student Doctor章)」授与式による医学生へのプロフェッショナリズム教育の試み.21世紀教育フォーラム8:31-37,2013
9)加藤博之,松谷秀哉,大沢弘,他:医学科1年次教育科目「臨床医学入門」におけるワークショップ授業の教育効果.21世紀教育フォーラム9:27-33,2014
10)加藤博之,松谷秀哉,袴田健一:医学科6年次学生に対する臨床実習終了時におけるPOS診療録記載演習の教育的意義.21世紀教育フォーラム10:23-30,2015
11)医の森aomori.青森から世界の医療を創造する. https://inomori-aomori.info/archives/interviews/vol5 (2020年6月15日閲覧)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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