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文献詳細

雑誌文献

病院8巻1号

1953年01月発行

文献概要

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放射能動性同位元素を用いる治療用病院實驗所の建設

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所属機関:

ページ範囲:P.46 - P.49

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米国では醫療用に放射能動性同位元素の使用が益々増加しつつある。米合衆国原子委員會では其使用場所を問わず,平時におけ放射能動性同位元素の利用を促進するために生産費よりも遙かに低廉な價格で診断と治療と研究との材料に供給している。藥剤の應用方面では,此放射能動性同位元素は二つの初期の群のうち研究と治療とである。
これ等の群は醫學では嚴に分割されてはいるか,醫療の爲には如何なる形式でも研究されている其構成分子の一を以て成し遂げられることが出来る。この放射能動性同位元素の作用も,技術的には異なつている。醫學的の研究では部分的に研究されているものがどのように呼ばれているかの問題を取扱うている,これは量では甚だ小さいが,動物でも或は人間でも遙かに低い量で治療的或は致死的の水準に用いられることを意味している。しかし一方治療的量の水準に用いられた放射能動性の諸材料は放射能動性の部分部分に關しての總計では一層大なるものがある。醫療的放射同位元素の作業に於てはこれ等2つの小別は裝備にも又裝置に就でも異なつた要求を持つているということは明らかに八百屋の秤は藥屋では使用されないということを意味している。この事を知つておつて,誰でも此仕事の開始に當つて事業上如何なる形式をとり,それによつて企圖し,實證さるべきかを決定せねばならぬ。大なる病院の如き醫學中心部で研究する處では浩療と同様に研究の總てが技術者の手で爲さるべきである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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