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編集後記
著者: 島內
所属機関:
ページ範囲:P.56 - P.56
文献購入ページに移動昭和28年明けましておめでとうございます。「病院」も滿3年半,子供でいえば一番可愛い盛りになりました。今年も亦健やかに育つてゆきます樣,皆樣方の御後援を御願い致します。病院も,先ず赤坊の樣に自分自身のあり方を反省して,その組織や成り立ちに目をみはつてきたわけですが,4歳ともなれば此でそろそろ自我というものに目覺めると共に周圍を見回わして,社會に於ける病院のあり方,進んでは社會への働きかけとしての公衆關係(Public Relations)に考えをすゝめる時期ではないでしようか。だんだん世の中が大きくなつてくると,政治・教育・交通・通信等の色々の複雑な施設が出來てくるが,これ等の機能は誰にでも知られているというわけではなくなつてくる。色々の役所・病院・學校・博物館等々があつても,一體どう利用していゝものかわからないものが多い。そこで今日の世の中では夫々の施設がすゝんでその使命とその利用を世の中に呼びかけて,公衆の便宜をはかる義務がある。病院も同樣にその内容をひろく知らせて,利用者が安心してこれを選擇し,診療をうけることが出來る樣にしなければならないと思う。この事が廣告の取締りという問題と關連するために,猶充分の研究は必要であろうが。
本誌では「我が病院の特色」という題でアンケートを皆樣に御願して多くの御返事を戴いた。
本誌では「我が病院の特色」という題でアンケートを皆樣に御願して多くの御返事を戴いた。
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