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文献詳細

雑誌文献

病院8巻2号

1953年02月発行

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Dr. Moriya's Recordtape

著者: 守屋博12

所属機関: 1東一管理部 2厚生省病院管理研修所

ページ範囲:P.45 - P.46

文献概要

15.仕事は暇な時に
 電気の使用量の動きを見ると,一日中決して同量ではない。夜中は0に近く午前と午後にピークがある。このピークを賄ふ為に巨大な発電設備をして,夜は遊ばせねばならぬ。若しコンスタントに,電気が用いられるならば,適当量の設備で最大の能率を上げる事が出来る。夜間作業,休電日制はこれに対する解答である。病院の仕事も同じ事が云えるので,外来が午前10時から12時におしかける為に医師も看護婦もテンテコ舞をして,午後はあみ物をしたり,麻雀したり等しなければならぬ。この仕事の平均化は病院管理の第一歩であつて,これによつて最少の設備と最少の従業員で最大の效果をあげる事が出来る。
 第一の方法は患者を平均してこさす事である。例えば午後,夜間の診療をやるとか,日曜診療をやる事である。手術を午後にもつて行くのも一法である。次の方法は,ピークに備して従業員の予備軍をおく事である。病棟のピークは廻診時と配膳時であるが,此時に,従業員の山をもつて行く様にする。婦長の勤務時間は配分はこの線で行うべきだが,完全に行うのには時差出勤,中間休暇が必要になる。しかし一番やり易いのはパートタイムの職員を自由に使う事である。殊に医師の仕事についてはパートタイムを原則にする位にして始めて合理化が行われるものである。第三の方法はピークの時の負担をなるべく軽くする事である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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