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文献概要
特集 地域医療構想を踏まえた病院機能の選択 総論
データから考える地域医療構想の現状と課題
著者: 今村知明1
所属機関: 1奈良県立医科大学公衆衛生学講座
ページ範囲:P.22 - P.25
文献購入ページに移動■地域医療構想の目的
ピークを迎える高齢者数と医療需要総量
2025年を見据え,わが国はこれから大きな変化を迎える.総人口は減少しているにもかかわらず,慢性的な疾患を抱える高齢者や要介護人口は,近年10年足らずで1.5倍という凄まじい早さで増加する.社会を支える若い世代や財源は減少し,医師や看護師の数も到底足りなくなる.2025年,団塊の世代は後期高齢者となるため医療・介護の需要が著しく増大する.人も財源もなく,この課題にどう対応するかが日本にとって最大の問題となる.
地方の高齢化はすでに進んでいるのだが,これからは地方から都市部に出て働き,住まいを構えてきた,いわゆる団塊世代の多くが,そのまま都市部で後期高齢者となる.すると,高齢者の医療・介護の需要を都市部で受け止めきれず,近隣地域に医療・介護が必要な人々が溢れ出てしまう.
ピークを迎える高齢者数と医療需要総量
2025年を見据え,わが国はこれから大きな変化を迎える.総人口は減少しているにもかかわらず,慢性的な疾患を抱える高齢者や要介護人口は,近年10年足らずで1.5倍という凄まじい早さで増加する.社会を支える若い世代や財源は減少し,医師や看護師の数も到底足りなくなる.2025年,団塊の世代は後期高齢者となるため医療・介護の需要が著しく増大する.人も財源もなく,この課題にどう対応するかが日本にとって最大の問題となる.
地方の高齢化はすでに進んでいるのだが,これからは地方から都市部に出て働き,住まいを構えてきた,いわゆる団塊世代の多くが,そのまま都市部で後期高齢者となる.すると,高齢者の医療・介護の需要を都市部で受け止めきれず,近隣地域に医療・介護が必要な人々が溢れ出てしまう.
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