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特集 地域医療構想を踏まえた病院機能の選択 自院の位置づけをどう考えて機能選択してきたか
地域密着多機能病院を目指した機能選択の考え方
著者: 井川誠一郎12
所属機関: 1日本慢性期医療協会 2平成医療福祉グループ診療管理部
ページ範囲:P.35 - P.39
文献購入ページに移動平成医療福祉グループ(以下,当グループ)は約30年前に徳島県で60床の病院として生まれた博愛記念病院から始まり,現在26病院を含む100以上の医療・介護施設を有する大きな医療福祉グループである.この間,病院では急性期治療後の患者を受け入れ,治療とリハビリテーションを行うPost Acute Care(PAC),在宅療養中で状態が悪化した患者の入院を速やかに受け入れ,治療とリハビリテーションを行うSub Acute Care(SAC)を中心として,いずれも早期の在宅復帰を目指す慢性期病院として邁進してきた.さらに良質な医療・介護施設を機能的に運営できるように,一般急性期病院や施設の運営,さらには在宅支援分野へも力を入れている.
超高齢社会に突入した今,医療福祉分野の効率化は喫緊の課題となっているが,当グループは「絶対に見捨てない」「良質な慢性期医療がなければ日本の医療は成り立たない」を理念とし,患者のためになる医療福祉を追求し続けている.
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