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特集 地域医療構想を踏まえた病院機能の選択 病院ごとの立ち位置に応じた機能選択
民間病院からみた病院における機能選択の現状と課題
著者: 江頭啓介12
所属機関: 1医療法人社団江頭会さくら病院 2福岡県私設病院協会
ページ範囲:P.44 - P.49
文献購入ページに移動いわゆる団塊の世代が後期高齢者となる2025年,そして団塊ジュニアが高齢者となり,高齢者人口がピークを迎える2040年を展望して,医療提供体制の改革が強力に進められている.その大きな柱は,地域包括ケアシステムの構築と並行して進められている,地域医療構想・働き方改革・医師偏在対策を合わせた三位一体の改革である.今般の新型コロナウイルス感染症蔓延により,削減圧迫を受けてきた急性期病床の存在意義が再確認されたが,また同時に日常医療の安定提供の大切さにあらためて気付かされたと思う.地域医療構想調整会議の開催は,現在のところ遅延された状況であるが,生活と生命を守る社会インフラである医療の重要性が強く認識されたことは,今後の5疾病5事業や地域医療構想など地域医療計画の進め方に確実に影響を及ぼすと思われる.本稿では,民間病院の立場から病院機能選択の考え方について述べる.
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