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研究
財務指標の妥当性と信頼性を高める病院原価計算システムの再設計—運動器ケアしまだ病院を事例として
著者: 黒木淳1 岩崎僚2 島田永士3 藪野加弥子3
所属機関: 1横浜市立大学大学院データサイエンス研究科ヘルスデータサイエンス専攻 2TIS株式会社(投稿時:横浜市立大学大学院国際マネジメント研究科博士後期課程) 3医療法人はぁとふる運動器ケアしまだ病院
ページ範囲:P.894 - P.901
文献購入ページに移動【目的】本研究の目的は,原価計算システムから報告された財務指標の妥当性と信頼性の観点から,病院原価計算システムの利用を見直し,その有用性をあらためて検討することである.
【方法】2019年2月〜2020年7月末に財務指標の妥当性と信頼性を高める原価計算システムの検討および再導入を行い,その有用性をアクション・リサーチによって検証した.
【結果】それまで5つに区分されていた診療科区分を,8つの診療科部門に区分し直した会計責任単位に変更し,それによって財務指標の妥当性と信頼性が向上した.
【結論】原価計算システムが機能するために,原価計算システムによって導出される財務指標の妥当性と信頼性を再検討することの必要性を指摘した.情報利用者の意思決定に有用な診療科・部門に区分をし直すこと,また直課をできる限り測定段階から増やす重要性が示唆された.
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