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文献概要
連載 これからの病院経営の考え方・7
コロナ禍での手術,内視鏡検査
著者: 小松本悟1
所属機関: 1足利赤十字病院
ページ範囲:P.1084 - P.1089
文献購入ページに移動 新型コロナウイルス感染症により,外科手術や内視鏡検査に大きな支障をきたしている.また,感染症対策以外にも,新型コロナウイルス感染症受け入れ病床の増床が求められている.さらに,限られた医療資源を新型コロナウイルス感染症の重症患者へ集約化する方向性も示されてきた.そのため,外科医療全体にも影響が出ているのが現状である.そして予定手術の中で延期可能なものは延期するという対応が図られている.新型コロナウイルスへの感染リスクを抑えるため受診控えによる外来患者数や検査が減少している.その結果,がんの発見の遅れが危惧されている.
日本消化器外科学会のアンケート調査1)によると手術実施件数が減少したという病院は2020年3月では40%,4月には57%に及んでいるとの報告がされている.その内,延期しないで優先される消化器がん手術があったとする病院は70%で,その主なものは膵臓がんと大腸がんであった.
日本消化器外科学会のアンケート調査1)によると手術実施件数が減少したという病院は2020年3月では40%,4月には57%に及んでいるとの報告がされている.その内,延期しないで優先される消化器がん手術があったとする病院は70%で,その主なものは膵臓がんと大腸がんであった.
参考文献
1)北川雄光:日本消化器外科学会アンケート,外保連会見,2021年3月30日
2)日本消化器内視鏡学会:新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への消化器内視鏡診療についての提言,改訂第2版,2020年4月6日(※2021年6月15日に改訂第8版が出ている)
3)日本病院会,全日本病院協会,日本医療法人協会:新型コロナウイルス感染症拡大による病院経営状況の調査,2020年度(第1四半期〜第4四半期)
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