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特集 大学病院は地域病院を支えられるか 地域医療問題—地域医療構想策定下の地域病院と大学病院の関係
地域病院から見たこれからの医局制度のあり方—地方の公立病院の立場から
著者: 鴻江俊治1
所属機関: 1田川市
ページ範囲:P.126 - P.130
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2004(平成16)年に新医師臨床研修制度が始まり,予想以上に研修医の医局離れが生じてしまった.やがて医師偏在が起こり,さらに地域医療の破綻があちこちに見られる.医局員が減少しつつも,大学医局による医師派遣が,かろうじて地域医療を支えている.医局制度以外の方法で現在の地域医療を支えられるだろうか.本稿では,医局に頼らない人材確保および人材教育が可能か,あるいは医局に変わる仕組みが可能か,検討する.
2004(平成16)年に新医師臨床研修制度が始まり,予想以上に研修医の医局離れが生じてしまった.やがて医師偏在が起こり,さらに地域医療の破綻があちこちに見られる.医局員が減少しつつも,大学医局による医師派遣が,かろうじて地域医療を支えている.医局制度以外の方法で現在の地域医療を支えられるだろうか.本稿では,医局に頼らない人材確保および人材教育が可能か,あるいは医局に変わる仕組みが可能か,検討する.
参考文献
1)前原喜彦(監修):New Bed-Side Memo Surgery,第2版.pp593-605,大道学館,2018
2)古川俊之:医局制度の功罪.病院53:715-717,1994
3)下村徳雄:医局制度は本当に悪だったのか.綜合臨56:3192-3194,2007
4)医師転職研究所:医師にとって現在の大学医局はどういう存在か?—医師1580名のアンケート調査結果.2019 https://www.dr-10.com/lab/questionaire-on-medical-office/
5)兼子直:医局制度の廃止と医師派遣,病院63:984-985,2004
6)m3.com意識調査:「大学医局の強化」すべき?できる?.2017 https://www.m3.com/research/polls/result/368
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