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特集 大学病院は地域病院を支えられるか 地域医療問題—地域医療構想策定下の地域病院と大学病院の関係
地域病院から見た地域医療構想策定における医学部・大学病院の役割
著者: 井上健一郎1
所属機関: 1社会医療法人春回会
ページ範囲:P.136 - P.140
文献購入ページに移動大学病院(本院)は全国に82病院あり,1970年代の「1県1医大構想」以降,全国各都道府県には1校以上の医科大学(医学部)が必ずあり,附属して大学病院がある体制が40年余り続いている.47都道府県のうち1大学のみの県が33カ所,2大学が8カ所,3大学以上が6カ所である.1県1大学の県において,大学病院(本院)は県もしくは所属医療圏において最大規模の病床を有し,高度先進医療を実践し地域全体のリーダーたる存在である.一方,地域病院はまさしく地域に根差した病院であり,一般急性期から回復期,慢性期,在宅までの機能を担っている,いわゆる中小病院であり,公的・民間いずれの場合もあるが,都市部においては民間が担っていることが多い.本稿では,民間の地域病院の立場から,地域医療において大学病院に期待する役割について述べたい.
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