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特集 医薬品・医療材料をどうコントロールするか 医薬品・医療材料の現況
一般病院の費用構造における材料費の動向
著者: 深澤宏一1
所属機関: 1独立行政法人福祉医療機構経営サポートセンターリサーチグループ
ページ範囲:P.304 - P.307
文献購入ページに移動医薬品費・医療材料費(以下,材料費)は医療機能によって多寡はあるものの,病院の費用において大きな割合を占める費目である.労働人口の減少などにより今後も人件費の増加が予想されることから,運営に必要な収益を確保するため,材料費を適正化する取り組みはますます重要となる.
一方,医療の質の担保や安定的に医薬品・医療材料を確保する観点からは,行き過ぎた費用削減は望ましくないと考えられ,適正な金額・比率にコントロールする視点が求められるだろう.
本稿では,福祉医療機構が有する病院の決算データなどから病院の費用構造における材料費の変遷やコロナ禍での医薬品・医療材料の確保について分析するとともに,今後の見通しについても触れていきたい.
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