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文献詳細

雑誌文献

病院80巻5号

2021年05月発行

文献概要

特集 働き方改革のための生産性向上 医師業務の生産性向上

医師の業務を支援するAI問診

著者: 片山覚1

所属機関: 1兵庫医科大学ささやま医療センター

ページ範囲:P.419 - P.422

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 医師の働き方改革に加えて,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)流行により見直しを迫られる医療提供体制の視点から,本稿では「AI問診ユビー」の使用経験を踏まえて問診のデジタルトランスフォーメーション(DX)について考察する.
 日々の診療において,問診は最も重要な診療ツールである1).聞き取るべき項目や内容は多岐にわたり,緊急性や混雑状況などにより,聞き取る内容と量を変化させている.臨床医にとって,効率よく適切な問診を聴取することは極めて重要なスキルである一方で,医師の過重労働の軽減,喫緊の課題である働き方改革においても重要な要素である2).また,COVID-19パンデミックは,外来診療の感染対策が十分ではなかった診療現場の負担を増大させ,外来のゾーニングやリモート診療などのICT活用を含む新たな解決策が必要な状況となった.

参考文献

1)ダニエル・オーフリ(著),原井宏明,勝田さよ(訳):患者の話は医師にどう聞こえるのか—診察室のすれ違いを科学する.みすず書房,2020
2)藤信明:病院経営上の課題をDXで解決できるか—AI問診の使用経験から.INNERVISION 36(1):72-74,2021
3)Ubie株式会社:「AI問診Ubie」が院内感染対策としてCOVID-19トリアージシステムを拡張し,全国の医療機関に提供開始.PRTIMES(2020年5月11日15時00分) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000003.000048083.html.
4)阿部吉倫:AIを用いた問診システムの現状と展望.インナービジョン36(1)58-59,2021
5)神奈川県海老名市:「AI受診相談システム」を活用して適切な受診行動を!.(更新日令和3年1月7日) https://www.city.ebina.kanagawa.jp/guide/kenko/dukuri/1011727.html.
6)Ubie株式会社:「AI受診相談ユビー」がノバルティスファーマおよび大塚製薬が提供する「ハーティーサポート」との提携開始,LINEアカウント経由で心不全の早期発見・早期受診をサポート.PRT TIMES(2021年3月10日11時00分) https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000048083.html.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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