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文献概要
特集 データヘルスで変わる病院 データヘルスの潮流——海外の事例から
台湾における医療データ活用
著者: 河合基伸1
所属機関: 1日経BP 日経デジタルヘルス
ページ範囲:P.719 - P.721
文献購入ページに移動新型コロナウイルス感染症が世界で猛威を振るい始めた2020年初期の段階で,台湾の「マスク配布システム」が注目を集めたことは記憶に新しい.マスクの在庫データをネット上に公開するとともに,ICカード(健康保険カード)の提示でマスクを購入できるようにし,住民に広くマスクが行き渡る基盤を整えた.マスク購入のために長蛇の列ができていた日本と比べて,台湾がITを活用して効果を上げていることを強く印象付ける出来事だった.
マスク配布システムで注目が集まる前から,台湾は行政サービスにITを積極的に活用してきた.医療分野もその1つである.本稿では,新型コロナウイルス感染症が猛威を振るう前に現地で取材した情報を基に,台湾における医療データ活用の状況を報告する1,2).
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