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文献詳細

雑誌文献

病院80巻8号

2021年08月発行

文献概要

連載 ケースレポート 地域医療構想と病院・42

DPC公開データおよび病床機能報告公開データを用いた病院の類型化の試み

著者: 松田晋哉1

所属機関: 1産業医科大学公衆衛生学教室

ページ範囲:P.739 - P.742

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■はじめに
 新型コロナウイルス感染症の流行拡大に伴い,福岡県も緊急事態宣言の対象地域になっていたために,病院訪問ができない状況が続いている.そこで,今回は地域医療構想の議論に資する目的で筆者が行ってきた研究の一部を紹介したい.
 地域医療構想の確実な実行のためには,各医療機関の有する医療機能だけでなく,医療機能ごとに提供している医療の内容を分析し,人員配置や保有設備との関連を明らかにすることで,医療従事者および保有設備の適正配置の視点から病院機能を検討する必要がある.そこで筆者は,厚生労働省が公開しているDPCデータ(地域包括ケア病棟等が提出する類似の診療行為データを含む),病床機能報告データなどを用いて,病棟機能をグループ化するための指標群を作成して病棟機能のグループ化を試みた.本稿ではその概要を紹介する.

参考文献

1)厚生労働省:平成30年度DPC導入の影響評価に係る調査「退院患者調査」の結果報告について.2020年3月25日 https://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000196043_00003.html
2)厚生労働省:病床機能報告年度別病床機能報告公表データ. https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055891.html
3)厚生労働科学研究(地域医療基盤開発推進研究事業)「医療機関の病棟単位での医療機能分析及び適正な人員配置のための研究(19IA1007)(研究代表者 松田晋哉)」総括研究報告書.2021(令和3)年3月
4)今村英香:Power BIを用いた病床機能報告データの可視化—地域医療構想の議論活性化を目的として(前編).病院 80:154-161,2021
5)今村英香:Power BIを用いた病床機能報告データの可視化—地域医療構想の議論活性化を目的として(後編).病院 80:250-257,2021
6)松田晋哉:地域医療構想のデータをどう活用するか.医学書院,2020

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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