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特集 COVID-19パンデミックから地域医療構想を再考する 地域医療の現場から考える地域医療構想
高度急性期・急性期を担う民間病院からみた地域医療構想の今後の在り方
著者: 太田圭洋1
所属機関: 1社会医療法人名古屋記念財団 名古屋記念病院
ページ範囲:P.37 - P.40
文献購入ページに移動■はじめに
地域医療構想が始まりかなりの時間が経過した.詳細な地域医療構想の内容に関しては別稿に譲るが,この間,多くの関係者が各地で調整会議に関わり地域ごとの医療提供体制を議論してきた.しかし,地域医療構想が全国で順調に進んでいるとは言えない状況である.コロナ禍による議論の中断の影響もあったが,当初の目標であった2025年はもう目の前に来ているにもかかわらず,未来の地域の医療提供体制が整った地域は多くはない.特に,地方部と違い都市部での議論の進捗は遅々として進んでいない構想区域が多いと思われる.
本稿では,都市部で急性期機能を担う民間病院の経営者として地域医療構想に関与してきた立場で,現在の地域医療構想の問題点と今後に関して述べたい.
地域医療構想が始まりかなりの時間が経過した.詳細な地域医療構想の内容に関しては別稿に譲るが,この間,多くの関係者が各地で調整会議に関わり地域ごとの医療提供体制を議論してきた.しかし,地域医療構想が全国で順調に進んでいるとは言えない状況である.コロナ禍による議論の中断の影響もあったが,当初の目標であった2025年はもう目の前に来ているにもかかわらず,未来の地域の医療提供体制が整った地域は多くはない.特に,地方部と違い都市部での議論の進捗は遅々として進んでいない構想区域が多いと思われる.
本稿では,都市部で急性期機能を担う民間病院の経営者として地域医療構想に関与してきた立場で,現在の地域医療構想の問題点と今後に関して述べたい.
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