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特集 心理的安全性がつくる新しい病院組織—イノベーションとリスクマネジメントの両輪を回す 心理的安全性の構築と病院組織変革のための手法
ワーク・エンゲイジメントと心理的安全性—活き活きと働ける組織づくりに向けて
著者: 島津明人1
所属機関: 1慶應義塾大学総合政策学部
ページ範囲:P.866 - P.869
文献購入ページに移動■はじめに
わが国では,少子高齢化,雇用・労働環境の変化,デジタル化が進展し,私たちの働き方は大きく変化している.また,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより,テレワークや在宅勤務,会議のオンライン化など新しい働き方も急速に広がっている.こうした変化を受け,職場のメンタルヘルス,健康経営,経営施策,労働経済政策など様々な領域で一段と注目されているのが,ワーク・エンゲイジメント1)である.
本稿では,ワーク・エンゲイジメントを鍵概念にしながら,活き活きと働ける組織をどのように構築できるか,心理的安全性に注目しながら言及する.
わが国では,少子高齢化,雇用・労働環境の変化,デジタル化が進展し,私たちの働き方は大きく変化している.また,新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックにより,テレワークや在宅勤務,会議のオンライン化など新しい働き方も急速に広がっている.こうした変化を受け,職場のメンタルヘルス,健康経営,経営施策,労働経済政策など様々な領域で一段と注目されているのが,ワーク・エンゲイジメント1)である.
本稿では,ワーク・エンゲイジメントを鍵概念にしながら,活き活きと働ける組織をどのように構築できるか,心理的安全性に注目しながら言及する.
参考文献
1)島津明人:新版ワーク・エンゲイジメント—ポジティブ・メンタルヘルスで活力ある毎日を.労働調査会,2022
2)Maslach C, Leiter MP:The truth about burnout; How organizations cause personal stress and what to do about it. Jossey-Bass, San Francisco, CA, 1997
3)Goering E, Shimazu A, Zhou F, et al:Not if, but how they differ:A meta-analytic test of the nomological networks of burnout and engagement. Burnout Research 5:21-34, 2017
4)Schaufeli WB, Bakker AB:Job demands, job resources and their relationship with burnout and engagement:A multi-sample study. J Organ Behav 25:293-315, 2004
5)Inoue A, Kawakami N, Shimomitsu T, et al:Development of a short version of the New Brief Job Stress Questionnaire. Ind Health 52:535-540, 2014
6)島津明人:特集「労働生産性の向上に寄与する健康増進手法の開発」 特集にあたって.産業精神保健 28:3-4,2020
7)Schilpzand P, de Pater IE, Erez A:Workplace incivility:A review of the literature and agenda for future research. J Organ Behav 37:S57-S88, 2016
8)Osatuke K, Leiter M, Belton L, et al:Civility, Respect and Engagement at the Workplace(CREW):A national organization development program at the department of veterans affairs. J Management Policies and Practices 1:25-34, 2013
9)堀田裕司,森口次郎,岡本昭夫,他:メンタルヘルス向上手法の開発(4):職場における対人的援助向上プログラム.産業精神保健 28:45-50,2020
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