文献詳細
文献概要
連載 アーキテクチャー×マネジメント・95
高知赤十字病院
著者: 小倉基延1
所属機関: 1株式会社久米設計
ページ範囲:P.1022 - P.1027
文献購入ページに移動■建て替えの背景
高知赤十字病院(同院)は,1928(昭和3)年に開院し高知市の医療を支え続けてきた.しかし,近い将来発生が懸念されている南海トラフ巨大地震に対して十分な構造であるとは言い難く,立地としても大規模水害時に浸水被害の可能性が高いエリアに位置していた.そのため,将来的な水害リスクを避けるべく,リスクが低い高台の計画地へ移転し,高い耐震性能を備えた病院建築に建て替える必要性があった.一方,既存病院建物は1985(昭和60)年に本館棟が整備されて以降,必要な増改築が続けられたものの,内部施設の狭隘・老朽化が著しかった.そのため,最新の医療ニーズに対応する診療機能諸室の絶対数とスペースの不足を補うべく,地域の三次救急を担う病院としての抜本的な改築は必要不可欠な状況であった.
高知赤十字病院(同院)は,1928(昭和3)年に開院し高知市の医療を支え続けてきた.しかし,近い将来発生が懸念されている南海トラフ巨大地震に対して十分な構造であるとは言い難く,立地としても大規模水害時に浸水被害の可能性が高いエリアに位置していた.そのため,将来的な水害リスクを避けるべく,リスクが低い高台の計画地へ移転し,高い耐震性能を備えた病院建築に建て替える必要性があった.一方,既存病院建物は1985(昭和60)年に本館棟が整備されて以降,必要な増改築が続けられたものの,内部施設の狭隘・老朽化が著しかった.そのため,最新の医療ニーズに対応する診療機能諸室の絶対数とスペースの不足を補うべく,地域の三次救急を担う病院としての抜本的な改築は必要不可欠な状況であった.
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