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文献詳細

雑誌文献

病院81巻2号

2022年02月発行

文献概要

連載 医療機関で起きる法的トラブルへの対処法・10

宿日直勤務・宅直勤務が労働時間に当たるかどうか

著者: 加古洋輔1

所属機関: 1弁護士法人 色川法律事務所

ページ範囲:P.164 - P.168

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■1 宿日直勤務
宿日直勤務と労働基準法の関係
 宿日直勤務とは,労働時間に当たるか否かの判断に迷う業務の一つであり,医師の働き方改革においても注目を集めています.宿日直勤務が使用者の指揮命令下にある場合は,宿日直勤務に従事する時間は労働基準法上の労働時間に当たります.そのため,宿日直勤務が時間外労働・休日労働に当たる場合については,労働基準法37条の定める割増賃金の支払いが必要となる場合もあります.
 もっとも,労働基準法41条3号は,実作業が間欠的に行われ手待時間の多い労働,すなわち「断続的労働」については,行政官庁の許可を受けた場合,労働基準法上の労働時間,休憩および休日に関する規定は適用されないものと定めています.

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1882-1383

印刷版ISSN:0385-2377

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